弁護士のあたまの中

倒産・事業再生・事業承継・M&A・下請法・中小企業の法務を中心に活動/弁護士が何を考えているかを伝えられれば。/主に中小企業の経営者、幹部さんに。

あたまの中

依頼者に何度も事実や証拠を確認する理由

事件の依頼を受ける際に、依頼者にいろいろ事実関係や証拠を確認することは、弁護士としては絶対に必要な作業です。 例えば依頼者Aから、「Bに200万円お金を貸しました。一度だけ50万円を返してきましたが、そのあとは返済はありません。連絡もつきません。…

裁判をすべきとき、すべきでないとき①

会社を経営していくうえで、どうしても紛争やトラブルに巻き込まれることがあります。紛争解決の手段として、裁判を何度もしたこともある会社もあれば、いままで裁判をしたことがないという会社も実は珍しくありません。 裁判の経験がないと、どうしても裁判…

偽造書類の見分け方

7月19日に最高裁で監査役の責任についての判決がありました。 www.nikkei.com 私も中小企業の監査役を引き受けることがありますし、現在、上場会社の社外監査役もしています。監査役の責任について実務的な影響がどれくらいあるのかは関心をもっています…

約束手形の廃止

昨日このようなニュースが流れてきました。 www.nikkei.com Twitterでも書きましたが、約束手形の廃止自体は大賛成ですが、いろいろ問題も生じてきそうです。 約束手形を見たことないという弁護士やビジネスマンもいるようですが、中小企業の現場ではまだま…

M&A仲介の規制

M&Aは売る会社と買う会社があって成り立ちます。 私も事業再生の一環で特に中小企業のM&Aは多数取り扱ってきましたが、案件数でいうと概ね売主側で8割、買主側で2割ぐらいのイメージです。 M&Aの成否のポイントはいくつもありますが、最初の難関は、M&Aの相…